1. HOME
  2. ピープル-「人」

ピープル-「人」

賑わい創出に向けた積極的な取り組みを応援します

シンポジウム
前橋市長 山本 龍

 前橋市は平成24年に市制施行120周年を迎え、長い歴史と文化、美しい自然環境の中で育まれてきました。本市が今こうしてあるのも、先人たちの知恵と努力のおかげであり、今を担う私たちもそうした先人たちにより築かれてきた「まえばしの宝」を未来へと継承する「まえばし」創りに励んでいかなければいけないと感じております。
 さて、中心市街地に目を向けてみますと、近年のモータリゼーションの進展や商業施設等の郊外化、さらには長引く景気低迷の影響から、かつての賑わいは影を潜めている状態が続いており、中心市街地のにぎわい創出は市政の重要課題の一つと捉えております。
 一方では、中心市街地において「まえばし」を愛する若い人たちを中心としたまちづくり活動が活発化してきており、少しずつ新しい風が吹き始めてきております。そして、この前橋中心商店街協同組合の植木修理事長を代表とする「前橋まちなか居住有限責任事業組合」による「シェアフラット馬場川」~空き店舗ビルまちなか居住事業~では、空き店舗の既存ストックを活用した学生たちのシェアハウスづくりとして、本市はもとより全国的にも珍しい取り組みを新たに実施することとなりました。本事業は、シャッター街化してしまった「空き店舗対策」や中心市街地への「若者回帰」という点において、正に今の中心市街地に必要な非常に有意義な取り組みであると考えております。
 こうしたことから、本市といたしましても、本事業を実施するにあたり建築設計費や建設工事費の一部を補助金というかたちでご支援させていただき、今後はさらにこうした民間の方々が実施する中心市街地の活性化事業に関しまして支援策を充実してまいりたいと考えております。
 結びに、本事業が中心市街地の活性化とにぎわい再生の大きなきっかけとなることをご期待いたしますとともに、行政としても今後積極的な取り組みを実施しながら、皆さんと一緒に「まえばし」創りに取り組んでまいります。

 

シェアフラット馬場川

シンポジウム
前橋工科大学
建築学科教授
石田 敏明

 前橋市中心市街地の中央通りと馬場川通りの交差点に位置する学生のためのシェアハウス(1階:テナントと駐輪場 2-3階:シェアハウス)。
  雑居ビルをコンヴァージョンしたコンクリート躯体が露出されたラフでシンプルモダンな白い空間は光で満たされたトレンディな建物に生まれ変わりました。ここは学生達が集い、コミュニケーションや情報発信をするまちなかの生活と活動の小さな拠点です。
  まちなかに住み、まちを知り、市民活動に積極的に参加することでキャンパスライフだけでは得られない社会性と世代を超えた人々の交流が拡がります。
  「シェアフラット馬場川」にはインターネット環境では得られないリアルなつながりと大きな夢のある小さなコミュニティのかたちです。

 

「シェアフラット馬場川」のオープンに寄せて

シンポジウム
前橋中心商店街協同組合
副理事長
大橋 慶人

 前橋市の中心市街地は衰退していると言われておりますが、最近はアーツ前橋の開館と歩調を合わせて、「マエバシワークス」や「アーツ桑町」、またシェアオフィスの「フラスコ」など新しい試みが始まっています。
 商店街としても、これまで各種セール、イベントの開催、「まちなか博物館」の開設やまちなかマップの制作など自助努力を重ねて参りましたが、何よりも中心市街地の再生に向けて大切なことは、まずは中心部に住む人を増やし、空店舗を減少させていくことであると考えております。
 この度、竹田ビルのオーナー様、前橋まちなか居住有限責任事業組合へご出資頂いた皆様方、また商店街や行政当局はじめ多くの皆様方のご協力を頂いて、2月より「シェアフラット馬場川」の運営が始まります。1階はジュエリーショップとまちづくり事業会社のオフィス・コミュニティースペースになり、2階・3階は大学生、専門学校生向けのシェアハウスになります。
  わずか11部屋ですが、若者達が街に住み、生活し、街の人との人間関係が広がっていったら、こんなすばらしいことはありません。この「シェアハウス馬場川」が前橋の街を変えていくきっかけになることを心から願っております。

 

空き店舗活用のご相談はこちら空き店舗活用のご相談はこちら前橋起業支援センター